池尻の住宅

IKR_06築40年以上のマンション住戸を自宅として全面改修した計画。
今まで住んだこともなく、内部を見たこともないマンション住戸を自宅として改修することになった本計画では、住宅を設計する際にいつも大切にしている『明るく快適でくつろげる暮らしやすい住宅』をシンプルに表現することを考えた。
具体的には、
・生活動線から各室のつながりを考慮、行止りのない回遊プランを採用。
・素材感のある材料の選定。
・活動する場所、くつろぐ場所、食事を楽しむ場所としてのリビング・ダイニング・キッチンを一体化し広がりのあるスペースを確保。
・開口部(窓)のある場所は間仕切を設けず、差し込む日光を住宅全体で共有。
・生活行動にあわせた、大きさと機能を有する収納の配置。
・将来対応を考慮した計画。(部屋や収納の増設)
である。
特に住宅の内部仕上は空間の居心地の良さにつながるため、無垢フローリング、塗装、タイルなど素材感があり肌触りの良い材料のみを採用した。
限られたスペースと予算の中で、シンプルなデザインと暮らしやすく居心地の良い空間を実現できたのではないかと思っている。

建設地:東京都世田谷区
計画面積:62.50㎡
構造:RC造
竣工:2017年8月

Power Photo By Ryota Atarashi