八王子市の丘陵地に建つ住宅。
雛壇上に区画された地域の一角にある計画地は、東側に大きく開き周辺の住宅地を見下ろすことができ風と光をふんだんに感じられる気持ちの良い場所。
朝日を感じ毎日を明るく元気に気持ち良くすごせる住宅として、眺望と光と風を意識して計画を行った。
クライアントの要望は、住宅内にバイクをおくことのできる土間のある空間。
環境の気持ち良さと土間の活用を最大限に活かすため、必要最低限の間仕切しか設けない、住宅全体がワンルームで全体が土間となる住宅を計画した。
浴室、洗面、トイレ等の個室群は、道路側(西側)に一列に配置し、道路からのプライバシーを確保しつつ、この部分だけに間仕切りのない2階を設けることにより、東西にも広がりが生まれ、2階を含めた住宅全体がワンルームとなる空間を生み出している。
住宅のどの場所にいても、眺望と光と風を感じられる空間となっている。
東側に配置された大きな土間の空間には、キッチンと鉄骨階段が配置され、柔らかく場所を区切りつつ生活の変化にあわせて活動の場所を自由に設定できる。また将来の変化にも対応できるよう考慮した。
明確な空間構成の土間の住宅が楽しさと活力を与え、家族の絆を深めつつ常に変化・成長していくことを期待している。
建設地:東京都八王子市
敷地面積:176.59㎡
建築面積:70.37㎡
延床面積:89.13㎡
規模:木造 2F
竣工:2012年5月
掲載誌:ガレージのある家 vol.27 (ネコ・パブリッシング発行)
Power Photo By Ryota Atarashi