京成高砂駅近くに建つテナントビル。敷地は2面道路に接するが道路幅員が狭く、また奥行きが4.3m程の狭小地であった。
テナント面積を大きくとるために、外壁は押出成形セメント板とガラスを採用した。道路面は床スラブから天井スラブまでをガラスとし室内の広がりと道路からのテナントの視認性を確保している。
道路幅員の狭い通りに対して、ガラスと薄いコンクリートスラブの小口だけの外観とすることで建築物が与える圧迫感を和らげている。
道路の隅切りによって生じる変形地部分には階段をコンパクトに設け、特徴的な形態とすることで建築物の印象を強めることを意図している。
密集した商業地の中で、存在感を出しつつも威圧感の少ないテナントビルを計画した。
建設地:東京都葛飾区
敷地面積:70.09㎡
建築面積:55.05㎡
延床面積:129.26㎡
規模:S造 3F
竣工:2018年12月
Power Photo By Ryota Atarashi